8月6日(金)より
ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次ロードショー!

Commentコメント

  • 大人にとってはちっぽけでも、彼らにとっては大切なものを抱えながら何にも恐れず戦う姿は、可笑しく、かっこよくもあり、儚い。
    お芝居の経験がない彼らが演じたからこそ、自然に楽しんでいる姿にこちらも楽しくなってしまうのではないかと思います。
    現代ではできないであろうこの映画は、幼い頃からお芝居をしてきた身からすると、このような映画に出演してみたかったと心から思いました。

    鈴木福(俳優)
  • 子供たちのパワーには、驚きもあり羨ましくもあり!
    姉たちが近所の子たちと遊びに行くのを走って追いかけていた幼少時代を思い出しました。
    転んで泣いて家に帰って服を汚したのを母に怒られて(笑)。
    でも、何よりも発見の毎日だった!
    何事にも本気になれて感情をあらわに出来ていたあの頃。
    今は大人になって色々と我慢をしているんだなぁと(笑)。
    子供たちの笑顔や勢いに、元気をもらえる映画でした!

    松本若菜(女優)
  • 思わず口ずさみたくなる明るく快調なリズムの「わんぱくマーチ」にのって天衣無縫な子供たちの悪戯合戦が展開する。童心に返るとはこの映画のことを言うのだろう。忘れかけていた素朴な感動がよみがえる。誰もが笑顔で無邪気にたのしめよう。
    監督のイヴ・ロベールが来日したとき、インタビューに応じてくれて、映画のテーマとかメッセージとか、こむずかしいことなど一切言わずに、「私は独断と孤高の芸術家よりも単なるユーモア作家として、みんなといっしょに笑い合えるほうがいい」と語っていたのがとても印象的だった。

    山田宏一(映画評論家)
  • 素っ裸で戦争ごっこに明け暮れるお茶目で腕白な子供たち。ユーモアにあふれた楽しい「わんぱく戦争」が半世紀の歳月を超えて帰ってくる。素朴だが慈愛に満ちた幼い日々の輝きにたっぷりと浸らせてくれる。

    村山匡一郎(映画評論家)
  • 子どもたちがまるで野性動物のようだ。こんな映画、現代では見られるはずもない。爆発する生命力は、それだけで感動的だ。60年前の子どもたちは呆れるほど野蛮。この野蛮さが差別や憎悪を生むのだと思う。同時に、誇りや他者への思いやりも生むのだと思う。だから人間は面白いし、過去の映画を観るのも面白い。

    石井裕也(映画監督 「舟を編む」「茜色に焼かれる」)
  • いたずらと喧嘩に明け暮れる、無秩序な子供たち。
    ……と思いきや、規律正しい子供社会のありかたに驚いた。
    隣町の子らと戦うため、彼らは組織をつくり、規則や制度を決め、綿密な作戦を練る。
    公正さに乗っ取って行われる戦争ごっこ。
    ここでは、大人たちのほうがよっぽどでたらめで破茶滅茶だ。
    遊びを通して、ひとつの社会が形成されていく。
    その過程をこれほど見事に描いた映画があったとは、知らなかった。
    斬新さに目を見張りつつ、無邪気なままでは生きられない厳しさに、ふと胸が痛くなる。
    それでも最後の最後、少年たちはとびきりの笑顔を見せる。
    この先、彼らはどこへ向かうのだろう。
    できることなら、今度こそ本当の無秩序さに、自由な世界に行きついてほしい。
    どこまでもアナーキーな、ジャン・ヴィゴ『新学期 操行ゼロ』のように。

    月永理絵(映画ライター、編集者)

Introductionイントロダクション

美しい自然に囲まれた南フランスの片田舎
今日も悪ガキたちが”わんぱくマーチ”に乗って戦争ごっこに明け暮れる…
60年前世界中で大ヒットした子供映画の傑作がスクリーンに戻ってきた‼
フランスの国民的作家ルイ・ペルゴーの小説「ボタン戦争」を舞台俳優出身の監督イヴ・ロベールが、『禁じられた遊び』のシナリオを書いたフランソワ・ボワイエと共同で脚色した作品。
南フランスの田舎の風景をバックに、軽快なタッチで描かれる子供たちによる争いは、当時のフランス社会を面白おかしく風刺している。日本も含め世界中でヒットし、その後も各国でリメイクが作られるなど人気を博した。中でも愛くるしいキャラクターの”ちびジビュス”の口癖「嫌になっちゃう、来なきゃよかったよ」はフランスではあまりにも有名な流行語となった。そんな不朽の名作が製作から60年の時を経て、デジタルリマスター版となってスクリーンに戻ってきた!出演した100人の子供たちは演技経験の全くない素人だったが、元気あふれる自然な演技に世界中の観客が魅了された。

Storyストーリー

南フランスの片田舎。
美しい自然の中で、今日も人々は平和な営みを続けている。
だが、子供たちの世界は別だった。
彼らは自分たちの秩序をつくり、
その中であり余る生命力をぶつけ合うのだ。
となり合った二つの村、
ロンジュヴェルヌとヴェルランの子供たちは、
いつも睨み合っていた。

ロンジュヴェルヌの大将は体の大きい ルブラック。
片やヴェルランの首領は ラズテック。
戦場は村の境界にある砂地の原っぱ。
勝った方が戦利品として
相手の服のボタンをむしり取っていた。

ある日ルブラックは、
戦いに負けてボタンを奪われた挙げ句、
家に帰ると親に大目玉を食らってしまった。
今度は何とか無傷で勝ちたい。
そこである妙案を思いつくのだった…。

Staffスタッフ

監督 イヴ・ロベール 
YVES・ROBERT
(1920年—2002年)

1920年南仏のソーミュールに生まれた。早くからパリに出て来て、植字工、配達夫、菓子職人、土工など数々の職業を経て、1942年、当時パントマイムの殿堂ダニニエ・ユスノー一座に加わって、リオンの一劇場にてデビュー。パントマイムの名手としてグレコやジャック兄弟がデビューしたキャバレー“赤いばら”でショー番組の演出を担当。その後、ジャン・アヌイの「鳩」やマルセル・エイメの「他人たちの頭」など多くの芝居に出演しつつ、その間に25本の映画にも出演している。1949年には最優秀俳優賞を得た。監督としてのデビューは1954年に「男はそれしか考えない」、その後「見知らず」、「アルセーヌ・ルパン署名」、「フヌイヤール家」に次いで、「わんぱく戦争」は彼の第5作目となる。本作のヒットにより続編「わんぱく旋風」も翌年作られる。他には「ぐうたらバンザイ」(67)やマルセル・パニョルの回想録「少年時代の思い出」を描いた『プロヴァンス物語 マルセルの夏』(90)とその続編『プロヴァンス物語 マルセルのお城』がある。

原作 ルイ・ペルゴー 
LOUIS・PERGAUD
(1882年—1915年)

1882年フランスの東部フランシュ・コンテ地方に生まれる。父親は小学校の教師であり、彼自身も郷里の小学校で教鞭をとることによって人生のスタートを切った。ついで1906年パリ市役所書記となる。詩集「四月の草」(1908年)で文学界にデビュー。
少年のころからアルプスに近い風光明媚な故郷で動物たちの生態を観察し、その体験をもとに「狐からカササギまで動物物語」(1910年)を書き、一躍ゴングール賞を受賞。翌年、その続編「カラスの仕返し」を発表。その後にこの映画の原作となった「ボタン戦争」(1912年)、「猟犬ミコオ物語」(1914年)を出版。第一次大戦開戦とともにペルゴーは従軍し、1915年4月マルシェヴィル付近で戦死した。遺稿「田舎もの」(1921年)があり、そのすぐれた素質をひろく認められ、今日でもフランスの家庭に広く親しまれている。

脚色 フランソワ・ボワイエ 
FRANÇOIS・BOYER
(1920年—2003年)

1920年フランス・セザンヌ生まれ。
1947年に小説「The secret game」を発刊。この小説を原作として撮影された映画『禁じられた遊び』 はアカデミー賞にて名誉賞を受賞。主な作品に『勝負師』、 『ダンケルク』などがある。

音楽 ジョゼ・ベルグマン 
JOSÉ・BERGHMANS
(1921年―1992年)

フランスの作曲家。
『わんぱくマーチ』の日本語歌詞を作詞したのは、童謡『サッちゃん』、『おなかのへるうた』などを手がけた詩人・作家の阪田 寛夫(さかた ひろお/1925-2005)。

ポスターイラスト レイモン・サヴィニャック 
RAYMOND・SAVIGNAC
(1907年―2002年)

1907年フランス・パリ生まれ。
独学でデザインを学び、1935年からカッサンドルの設立した「アリアンス・グラフィック」でポスターを描き始める。モンサヴォン社の「牛乳石鹸モンサヴォン」の広告が人気に火をつけ、以降、身近な食料品や日用品に限らず多様な広告を製作し、世界中の人々に今日もなお愛され続けている。映画ポスターでは、本作の他にロベール・ブレッソン監督の『湖のランスロ』が知られている。

Theater劇場情報

都道府県
劇場
上映日
前売り券
東京
ヒューマントラストシネマ有楽町
上映終了
-
東京
アップリンク吉祥寺
上映終了
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東京
シネマネコ
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神奈川
あつぎのえいがかんkiki
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神奈川
シネマジャックアンドベティ
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群馬
イオンシネマ太田
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新潟
イオンシネマ新潟西
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石川
イオンシネマ金沢
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長野
上田映劇
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愛知
伏見ミリオン座
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愛知
刈谷日劇
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三重
イオンシネマ東員
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大坂
テアトル梅田
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大坂
シネヌーヴォX
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京都
アップリンク京都
上映終了
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京都
京都みなみ会館
上映終了
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兵庫
元町映画館
上映終了
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和歌山
イオンシネマ和歌山
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愛媛
シネマルナティック
上映終了
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福岡
イオンシネマ福岡
上映終了
-
大分
日田シネマテーク・リベルテ
上映終了
-
熊本
Denkikan
上映終了
-
佐賀
シアターエンヤ
上映終了
-
沖縄
桜坂劇場
上映終了
-

吹き替え版もあるよ!

ちびジビュス役 小林由美子さん

(「クレヨンしんちゃん」野原しんのすけ役)

【コメント】

出てくる少年たちがとにかくタイトルに恥じないわんぱく振りで、男の子特有のおバカあるあるには思わず声を出して笑ってしまいました(笑)
大人たちのポンコツ振りも必見です(笑)

Movie予告編

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